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この季節は、田村に審判が下る時期。
そー、年に1回のペット検診の月。
もう、7回目になる。
田村が受診するのは、ペット総合コース。
もう田村も来月で66歳だから、何かが見つかっても、、。
浜松ホトニクス中央研究所
この名前が、怖い。
ウインカーを出して敷地内に一歩入ると、別世界。
灰色白黒、葉っぱが一枚もついていない木が並んで、カラスが木からこっちを見てる。
広い敷地に真っ白な真四角な建物。
この建物の見た目も怖い。
広い駐車場に車は数台ポツンポツンと。
入ったら、出てこれなくなる感じ。
入りたく無いけど、頑張って入る。
受付を済ませ着替える。
ほとんど館内に音が無い。
事前に用意をした、検便を渡す。
ちゃんと袋に入れて見えないようにしたのに、
受付のお嬢さん、中から出して容器を素手で、、(少し恥ずかしい、、)
検尿のカップを受け取り、ロッカーに。
与えられたパジャマみたいなのに着替えて、検尿を済ませる。
最初は、問診、体重、身長、血圧。
*数字は昨年と変わらず。
次は、エコー。
技師さんが、映像を見て
『はい、息を吸って〜 はい、止めて』
『はい、そのまま、、、はい、楽にして〜』
技師さんは、映像を見ているわけだから、ガンがあれば、今わかっているはず。
どうなんだろう、、と技師さんの顔を覗き込む。
何だか、一箇所だけしつこく見てるな〜。
と、田村の悪い癖の妄想が始まる。
『はい、これで終わりです』
エコー最中の声より、やけに優しい言い方だな〜
何かが見えて、俺に気を遣ってるんじゃ無いかな〜
*妄想はさらに加速する。
次は、MR。
寝た状態で固定されて20分間動かないようにしないといけない。
動くと写真が綺麗に撮れないらしい。
『動くと撮り直しになります』
ヤバイ、20分でもじっとしていられるか不安なのに撮り直しなんて、、、
頑張る!
どっかが、痒くなったらどうしよう、、。
ドームの中にベッドが入るやつ。
頭や体の輪切りの写真を何枚も撮る。
ガンの有無はもちろん心配だけど、最近は脳の萎縮の方が心配になってきたから大事な検査。
ドーム内の検査中は、道路工事のような音がする。
わりと大きい音。
この音が嫌いな人がいるらしく、消音用のヘッドホンを耳につける。
消音効果が思ったより効いて、外からの技師の声が聞きにくい。
ヘッドホンに直接声が届くようにすれば、、、
検査機械がこんなに優秀なのに、、、
性格に少しづつ歪が、、、
*無事に1回で終わる。
次は、CTとペット。
CTとペットが同時に撮影できる機械に進化していた。
以前は、CTとペットは別に撮影していた。
けど、同じ格好をしている時間が長くなった。
まず、注射室でペットの造影剤を注射。
この薬が、ガン細胞にのみに反応するという優れもの。
いつも思うが、ここの注射針が、本当に痛く無いのだ!
注入後、身体全体に薬が行き渡るように、1時間弱休憩。
*ここも撮影は無事1回で終わる。
最後は、お医者さんから、今日の撮影の結果のお話を聞く。
本当は、この時間が一番怖い。
結果は、去年と変わらず!
もう1年頑張れ!と、時間をもらいました。
さて、帰り支度。
ロビーに立つと、綺麗な音で音楽が流れている。
受付の方も優しそうな方。
外からは、綺麗な金色の西日が、、美しい。
外に出たら、カラスがニッコリ。
駐車場ではウインダムが『お帰りなさい』
枯れ枝に見えた木には、新芽が。
田村劇場終了!
う〜〜〜ん
と、のびをする
さて、焙煎に行くか!
田村の今年のスタート!
2020年1月28日火曜日
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